こんにちは!なつけんです。
大人になってから、サックスを始めて8年が経ちました。今では普通に仕事もしつつ、毎日サックス練習し、音楽教室に通い、吹奏楽団に所属し、すっかり音楽ライフを満喫しています。
サックス吹きの皆様、リードは何を使っていますか?樹脂製を使っている方、ケーンという木製のリードを使っている方、色々かなと思います。なつけんは両方使っていますが、大事な時はケーンのリードを使っています。
このケーンのリードは開封してすぐに使い始めるのではなく、少し育ててから使用すると耐久性、吹いた時の音質がグッと変わります。なつけんはこの”育てる”という1工程が結構好きだったりします。
”自分が育てた自分だけのリードで演奏する”、なかなか良いと思いませんか?サックスへの愛着もさらに湧くのでおすすめです。
というわけで、今回はなつけんが実践しているリードの育て方について解説します。
リードを育てる必要性
今回、育てるリードはケーンという葦の仲間を原料としたリードのことで、樹脂製のリードではないです。
これらのリードの多くはフランス産で、個包装して日本へ輸送されています。
開封してすぐのリードは、日本の空気に慣れておらず、人間で言えば”生まれたての新生児”の状態です。
なので、開封したばかりのリードを使ってすぐに演奏することは”新生児に50m走をさせる”ぐらいにハードなことです。
え〜?そんなに?
単なる例えですが、開封した当日に使い込んだリードがすぐにダメになる、なんてことはよくあります。
ですので、リードは徐々に慣らしてやること、つまり”育てること”が必要になります。ちゃんと育ててやることで、リードの鳴りや耐久性が良くなります。
リードの持ちを良くするということは、コストパフォーマンスも上がるということで、お財布にも嬉しいですね。
過去にサックスを趣味にするコストについての記事を書きましたので、よかったらこちらも参考になると嬉しいです。
リードの育て方
では、実際に私が実施しているリードの育て方について解説します。
私は、プロではないので、一度に一箱10枚全てを開封することはせず、月に3枚ぐらいを開封して、育てています。
開封したリードをこれからに述べるやり方で育てた後、使えるもの、使えないものに分けて、リードケースにしまいます。大体10枚中7~9枚使えています。
使えるリードは2〜3ヶ月で寿命になります。時折、半年ぐらい長生きする強者もいます。使えなくなったものは容赦なく、捨てることにしています。
step1 ぬるま湯につける→乾燥を繰り返す
開封したてのリードは乾燥しているので、水分に慣らしてやるところから始めます。時間を少しずつ伸ばして、何回もぬるま湯につけていきます。
ますは、体温ぐらいのぬるま湯を用意してやり、以下の流れで”水ならし”を行なっていきます。
- 開封したリードを写真のようにぬるま湯に10秒浸す
- タオルで軽く拭いて乾燥させる
- 再びぬるま湯につける(2回目)。15秒間。
- タオルで軽く拭いて乾燥させる。
- 再びぬるま湯につける(3回目)30秒間。
- タオルで軽く拭いて乾燥させる。
以上で”水ならし”は完了です。
step2 リードの裏面を滑らかにする
“水ならし”が済んだらサックスに装着して吹く!のではなく、もう一つ工程が残っています。
そのまま触るとあまり分かりませんが、リードの裏面(マウスピースに装着した時に内側になる部分)は結構ザラザラしています。
そこで、少しだけ、裏面を研磨してツルツルにしてやります。
やり方は簡単で、もう使わないリードを用意します。
そして、お古のリードの側面の角を、今から使うリードの裏面に当てて写真の矢印方向に軽く2~3回スライドします。
逆向きにも2〜3回行います。
すると、表面はかなりツルツルになります。
ざらつきが残っていると、意図しないノイズ音になるので、クリアな音を目指す人は是非やってみてください。
研磨したものと、していないものを指で触ると違いがわかるよ。
step3 使用開始 徐々に使用時間を伸ばしていく
ここまでで、下準備は完了です。
ここからは実際にリードをマウスピースにつけて吹いていきます。
とは言え、最初から全力でバリバリ吹くわけではありません。徐々に吹く時間を増やしていきます。
- 1日目:5分間吹く
- 2日目:10分間吹く
- 3日目:20分間吹いて、リードのランクを決める
私はリードのランクはA(使える)とB(使えない)に分けた後に、さらにAのもので特に良いものからA+(本番で使える)を選出しています。
ランクを決める基準は吹奏感(息の入りやすさ)、好みの音色か、高音がスムーズに鳴るか、から総合的に決めています。
自分の好みのリードを探すってことですね
私の基準では、一箱10枚のうち、7〜9枚がAランクで、3〜4枚がA+のリードとして使えています。
step4 保管
リードを育てたら、あとは長持ちさせるためにリードケースに保管しましょう。リードを購入した時についてる半透明の個別のリードケースをそのまま保管に使う人もいたり、各々好きな形で保管すると良いと思います。
なつけんも最初は個別のリードケースに入れていましたが、リードを出し入れの際にリード先端を傷つけることもあったのでリードケースに保管するようにしています。
なつけんのおすすめは下記のヴァイタライザーというリードケースです。湿度を調整してくれるので、リードにいい環境を保持してくれます。個人的に気に入っているのは、出し入れの際にリードの先端を傷つけにくい作りになっていることですね。
8枚まで保管できる、というのが微妙に少ない気がしますが・・・
まとめ
今回は、私なりのサックスリードの育て方について解説しました。
内容を以下にまとめます。
ぜひ、自分好みのリードを見つけてくださいね
参考になれば嬉しいです。
以上、なつけんでした。
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