こんにちは!なつけんです。
大人になってから、サックスを始めて8年が経ちました。今ではすっかり音楽ライフを満喫していて、サックスを始めてから、5年ほど経った頃から、吹奏楽団に所属しています。
皆さんは、大人になってから、サックスなどの楽器を初めて一生懸命練習する中で、学生時代から楽器を演奏している経験者の演奏を聞いて、「経験者はやっぱり違うなぁ〜」と思ったことはないでしょうか?
そりゃだって、これまで費やしてきた時間が違うんだもの・・・
そう、時間が違うんですよね。でも、費やして来た時間が違うんだから当たり前!で片付けるのではなく、経験者たちと大人初心者で、何が違うのかを明確に知ることは、中級者、上級者になるための上達のヒントになります。
そこで、今回は、私がこれまで吹奏楽団に入ったり、イベント参加などで、吹奏楽経験者の方たちと一緒にアンサンブルした経験を元に、大人から始めた人と経験者で何が違うのかについて解説します。
と言うわけで、最初にこの記事の結論である、これが出来ると上級者への道が開ける7選としてまとめを述べます。
また、関連する記事として、私が吹奏楽団に入ってから、困ったことについても記事にしていますので、よろしければ読んでいただけると嬉しいです。
経験者と大人初心者の違いその1:楽譜を読む速度
違い一つ目は、楽譜を読む速度です。
速度には2つの意味があって、1つ目は渡された楽譜を読んで、すぐに演奏できる力(初見力)です。
初心者にとって、初見で演奏するというのはかなりハードルが高いですが、経験者だと、得意不得意はあれど、ある程度は可能です。
経験者の方が初見力が高いのはなぜなのか。それは色んなフレーズ、リズムのパターンを知っているからです。
フレーズ、リズムパターンの引き出しが自分の中に多いと、新しい楽譜を見ても、自分の知っている近い型に当てはめて演奏することができる、つまり基礎があるので応用が効くということです。
経験者と大人初心者の違いその2:楽譜の先読み力
楽譜を読む速度に関する違いのもう一つは、楽譜の先読みです。
初心者の時は、演奏時に目が追っている音符=今演奏している音符になっていると思います。
ところが、経験者、上級者になると、演奏時の目線は、今演奏している楽譜の数拍先を追っています。
かなり高度なことをしていますね
実際には、今音を出している音符も視界に入れつつ、数拍先も同時に視界に入れつつ、先にどう音楽が展開するかの情報を仕入れています。
そのため、初心者に比べて、経験者の方が、演奏に余裕が出てきます。
経験者と大人初心者の違いその3:アーティキュレーションの認識
経験者との違いその3は、アーティキュレーションの認識力です。
経験者は楽譜の読み込みの時点で、程度の差はあれど、初心者よりもしっかり読み込んでいます。それは音符の長さだけでなく、テヌート、スタッカート、クレッシェンド、デクレッシェンドといったアーティキュレーションに関してもです。
違い2つ目でも述べたように、経験者は余裕を持って先読みしているので、先にあるアーティキュレーションに関してもしっかりと心構えをして、フレーズに入っています。
これは、なつけんが吹奏楽団に入って、他の人と同じパートを演奏した時によく感じたことです。
他の人はスタッカートしてるのに、自分だけレガート(ベタ吹き)してたり、伸ばしの音符で、周りがffからpにデクレッシェンドしてるのに、自分だけそのまま同じ音量で吹いていて目立ったりといったことがありました。
経験者の人は自分よりもずっとしっかりと楽譜を読んでるな〜と驚きました。
経験者と大人初心者の違いその4:リズムの引き出し
経験者との違いその4はリズムパターンの引き出しの多さです。
経験者、特に学校の部活で吹奏楽をしてきた人は過去に何度も繰り返し、沢山のリズムパターンを習得しています。
リズムパターンの引き出しが多いと、初心者は四苦八苦しがちなリズムでも、正確に演奏することができます。
なつけんの例で言うと、8分音符+16分音符で♪♬のようなリズムの時、個人練をしている間に、3連符に近い吹き方になっていましたが、いざ合奏になると他の人とリズムが違う!となり、自分の譜読み、練習がまだまだだなと認識しました。
経験者と大人初心者の違いその5:連符演奏の筋力
経験者との違いその5は演奏、特に連符演奏の筋力です。
楽器演奏は身体を使って行うものです。必要な指や口を音楽に合わせてタイミングよく動かす必要があります。
そのためには、身体の必要な部位が適切にほぐれていること、脳と正確にリンクされていること=演奏の筋力が出来上がっていることが重要です。
この筋力は、やればやるほどついてくるものなので、経験者の方が、初心者よりも優位であるのは当然と言えます。
経験者と大人初心者の違いその6:調整力
経験者との違い6つ目は調整力です。
ここでの調整力とは、周りの音を聞いてで合わせる力のこと指します。
スタッカート、テヌート、クレッシェンドなどのアーティキュレーションは明確にどれくらいやるのか、は決まっていません。(大まかな決まりはあります)。
例えば、スタッカートは一音一音をしっかりと切って(切り離していく)奏法ですが、その切り離し度合いは人それぞれで、その度合いを集団として合わせていくことが合奏の醍醐味の一つとも言えます。
初心者だけで合奏すると、こういった指示記号に関して、それぞれが思い思いに好きな度合いで実行して、先生や、指揮者に言われて直していくパターンが多いです。
一方、経験者の集団では、それぞれが、目の前の楽譜にプラスして、お互いの音を聞ける余裕があるので、アーティキュレーションの度合いは調整され、1回目の合奏から何かしらの形になります。
実際には、そのまま曲が完成するわけではないです。指揮者のいる団体では、指揮者の指示に従って修正しますし、指揮者の居ないアンサンブルでは、メンバーでどういう表現にしたいか話し合って、最終的に「度合い」を決めていくことになります。
経験者と大人初心者の違いその7:音のダイナミクス
最後の7つ目は、音のダイナミクスです。
経験者は音の大きさ、響きをpp~ffまで吹き分けることが出来る人が多いです。
一方、初心者は音量が出せない、と言うわけではないです。(小さく安定して音を出すのは難しいです)
初心者は、音量ではなく、これまでも述べて来たように、楽譜上の音符を追うことに必死です。
なので、ppからクレッシェンドし、ffに到達するようなフレーズであっても、初心者は所謂ベタ吹きになってしまいがちです。
難易度の高い譜面だと、連符が続く中で、クレッシェンドしていくといった同時に複数のことを処理する必要があるフレーズも存在しますが、初心者にとって、譜面通りに演奏するのは容易くはないですね。
音のダイナミクスを譜面に沿ってつけられるかは、経験値、練習量で差がつきますね。
まとめ(初心者が熟練度を上げるべきこと)
今回、大人初心者と吹奏楽経験者の違いについて解説しました。
今回の話では、違いについて認識できたかと思います。では、この違いをもとに初心者がすべきことは何かというと、もちろん違いを埋めれるように練習することですね。
では、初心者が解決、出来るようにすべきことをまとめます。
上手くなるためにできること、やるべきことは多いですが、その分達成感と充実感も得られます!
参考になれば嬉しいです。以上、なつけんでした。
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