こんにちは!なつけんです。
大人になってからサックスを始めて、8年が経ちました。今では普通に仕事もしつつ、毎日サックス練習し、音楽教室に通い、吹奏楽団に所属し、すっかり音楽ライフを満喫しています。
サックスを始めた、これから始める人が気になることは、どうやったら上達するのか、だと思います。
サックスを始めたは良いけれど、最初に購入したセットのままで上達するんだろうか?
今回は、サックス始めた人が脱初心者に向けて6つのすべきことを、楽器のカスタマイズと練習内容の2つに分けてそれぞれ解説していきます。
最初に結論から述べます。
では、順に詳しく見ていきます。
サックス初心者脱出のためにすべきこと(カスタマイズ編)
サックスを始めたばかりの頃は、最初に購入した時についてきた付属のパーツを組み立てて、練習している人が多いかと思います。
このままだと、もちろんサックスを吹けないことはないですが、吹きやすいものは少なく、初期セットでは練習効率が悪いと言えます。
限られた時間で練習に取り組む、大人のサックス初心者にとって、練習効率ほど大切なものはありません。
とはいえ、お金を注ぎ込むのにも限界があるので、下記の3点を初期セットからカスタマイズし、自分に合うものを見つけてみてください。
サックスをカスタマイズするメリットについての記事も書きましたので、良かったら読んでみてください。
付属のマウスピース、リガチャーを変更する
サックスを購入した時に、初期セットでついているマウスピースとリガチャーは”とりあえず吹ける”というものですが、上達速度が上がるものではありません。
場合によっては、吹き込んだ時に、思った音が鳴りにくいこともあります。
マウスピースは個体差も結構あるので、初期セットでついているマウスピースが、実はすごく鳴りにくいものにも関わらず、頑張って吹いてるのであれば、無用な努力をしていることになります。
しなくてもいい努力をせずに、効率的に上達する状態を作ることが、脱初心者への第一歩です。そのために、マウスピースとリガチャーは初期セットから脱却することをおすすめします。
個人的に最初のおすすめマウスピースはC☆(ワンスター)や、S80 で、リガチャーはハリソンや、BGです。
自分に合うリードを見つける
マウスピースを初期セットから変えたら、次に、自分に合うリードを探しましょう。
リードは、ケーンまたは樹脂といった材質の違い、メーカーの違いから始まり、ファイルドカット、アンファイルドカットといったカットの仕方による違いや、硬さの違いなど、様々な種類があります。
選択肢が多そうで、自分に合ったものを選べるのかな?
確かに、リードは種類が多く、選び始めるとキリがないです。そんな中でも、初心者の人はまずは、バンドーレンのトラディショナル(通称:青箱)か、JAVAをバラで買って試してみるのがおすすめです。
クラシックや吹奏楽系の音楽が好きなら、トラディショナルを。ジャズや、ポップスなどが好きならJAVAをを試してみるといいでしょう。
絶対にこの系統の音楽の時はこのリードでないといけない、なんてことは一切ないです。
とにかく、吹いてみて息が入りやすい、吹き始めの反応が良い、音色が好きなどの好みを自分で探してみるのが大切です。試してナンボ、です。
また、硬さに関してですが、昔は硬いほど上手いと言う風潮があったようですが、今は上手さではなく吹き方で最適なリードの硬さは変わると言う考え方がスタンダードになっています。
自分に合う好きな硬さを見つければいいんだね。
ちなみに、ケーンのリードの場合は開封してから本格的に使用するまでに、リードを育ててやる必要があります。過去に育て方について、解説したので、読んでもらえれば嬉しいです。
自分の好み、出したい音に近づくことができるリードが明確になれば、もはや脱初心者と言えるでしょう。
付属のストラップから変更する
サックス奏者が脱初心者になるためのカスタマイズの3つ目はストラップの変更です。
ストラップは楽器と身体を繋ぐものです。最初にセットに入っているストラップだと、楽器を持ち上げることはできますが、不自然に首をしめてしまい、その結果演奏時の姿勢が悪くなりがちです。
吹奏楽器の演奏は息と指を使って行うように思いがちですが、自分自身も楽器の一部と考えることができます。
なので、演奏中の姿勢が悪いと、楽器に吹き込む息の通りが悪くなり、いい音を鳴らすことはできないです。
また、姿勢が悪いと、身体の可動域が狭くなるため、指が思うように動かせなくなります。
こういった状態で、練習を続けても、練習効率が悪く、上達の妨げになります。
なので、私はサックスストラップもそれなりの良いものにすることを強くおすすめしています。
私が今使用しているのはBREATHTAKING Strapとバードスラップです。それぞれの使用感についてメリット、デメリットを記事にしたので、こちらも読んでいただけると嬉しいです。
サックス脱初心者のためにすべきこと(練習編)
サックス脱初心者に向けて、サックスのカスタマイズで練習効率を上げた後には、もちろん練習も必要です。
そこで、脱初心者のために有効な練習方法について、解説します。
簡単な楽譜のドレミを書かない
サックス始めたばかりの場合、楽譜にドレミを書いている人が多いと思います。実際、私も最初はドレミを書いていました。
脱初心者を目指すにあたって、楽譜にドレミを書かないことには、技術向上を含めて大きなメリットがあります。
ドレミを書かないメリットについては過去に解説しているので、よろしければ読んでいただけると嬉しいです。
とは言うものの、いきなり最初からドレミを書かない、とするのはハードルが高いと思います。なので、例えば4分音符だけ、ドレミを書くのを止めるところから始めましょう。
少しずつ、ドレミを書かずに楽譜を読める部分を増やしていくことで、脱初心者に近づいていきます。
鏡を置いて指練習する
初心者の間は思うように指が動かない、音と音の間に不自然にタイムラグがある、スムーズに音が繋がらないと言ったことが起こります。
そんな時に有効なのが、楽器を構えて、鏡で自分の指を見ながら指練習をする、です。
それぞれのキーを押したり、離したりする際に、思っている以上に指がキーから離れていると思います。
指がキーから離れすぎると、次の音への動作も遅くなるので、指の動きは最小限にするのが基本です。
言われてすぐ、治るものではありませんが、「意外と指がキーから離れている」と認識するだけで、かなり変わってきます。
全部の箇所を鏡を見ながらする必要はなく、うまく指が回らないところだけ鏡練習することで、かなり上達します。
このやり方は、初心者に限らず、上級者の人も行なっている人が多いです。
日々の練習でロングトーンする
脱初心者のためにすべき練習の3つ目はズバリ、ロングトーンです。
最も地味な練習と言えるかと思いますが、同時に最も効果があると言っても過言ではありません。
人の演奏を聴いた時に、曲の一音目や、数小節で「この人初心者じゃないな」と判断できると思います。
難しいフレーズを吹いているとかではなく、発音がしっかりしている、綺麗な音や、自分なりの音色を持っていると、ある程度、初心者かそうでないか見分けることができます。
そういった音の基本的な部分を形作るのは、吹奏楽器で言うところの”筋トレ”であるロングトーンをどれだけしたかによります。
私も、ある時から、ロングトーンを毎日するようになって、1年暗い経った時から、「いい音がするね」と色んな人に言われるようになりました。
もちろん、今でもロングトーンは続けています。
日々行なっているロングトーンなどの基礎練習についての記事を書きましたので、よろしければ、こちらもご覧ください。
まとめ
今回、サックス初心者脱出するためにすべきことを、楽器のカスタマイズと練習内容に分けて解説しました。内容を以下にまとめます。
全部を一気に実行するのは難しいので、少しずつ、確実に取り入れていく事で、気がつけば初心者→中級者へと踏み入れていると断言できます。
頑張って楽しいサックスライフを作りましょう!
以上、参考になれば嬉しです。
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