こんにちは、なつけんです。
社会人になって、ズブの素人から音楽を始めて、中でもサックスは8年になり、今ではアマチュアの音楽祭に出たりと音楽生活を満喫しています。
大人になってからサックスを始めた人にとって、いつかぶち当たるのが、演奏本番です。
何人かでアンサンブルグループを組んで演奏することもあれば、ソロで舞台に上がることもあるでしょう。
これまで人前で演奏したことないから、絶対に
本番で緊張して大ミスしてしまいそう!
そうね、何回かすると慣れては来るんだけど、
それでも緊張する人は下準備をすれば大丈夫!
最初にはっきり言うと、鉄の心臓でもない限り、ほとんどの人は毎回緊張します。でも、本番前の努力次第で、程よい緊張感(=いい演奏ができる精神状態)に自分を持っていくことができます。
今回、演奏本番に臨む人、特に大人になってから楽器を始めた人向けに、緊張しないコツについて、解説していきますね。
そもそも、人前で演奏するメリットについては別の記事で解説しているので、そちらも参考にしてみてくださいね。
この記事のまとめです。
では具体的に中身に入っていきますね。
緊張しない状態の作り方
緊張しない状態の作り方を”心技体”に沿って解説していきます。
本番を向けて、緊張して手が震えたり、頭が真っ白になってしまわない”心”を支えるためには”演奏技術”が必要になります。
極端に言えば、本番の演奏曲の難易度を遥かに凌ぐ技術があれば、多少の状況にもブレずに演奏出来るでしょう。
例えば、舞台に上がって、みんなが見てる前で、「1+1=?」とクイズを出されても、正解するのは難しくないでしょう。
そしてさらに、その技術を支えるのは体(=コンディション)です。体調が悪くて、高熱が出てるような状態であれば、先ほどの簡単なクイズでも、目が霞んで不正解になるやもしれません。
つまり、心技体とは横並びではなく、絵に示すように、縦に並んでおり、体が技術を支え、技術が心を支える関係になっています。
どれか一つが欠けていても、良い本番を臨む状態にはなりません。このことを意識して、順に、それぞれの調整の仕方を解説していきます。
体コンディションを整える
では、緊張しないための土台となる体の作り方について解説します。
本番前日までー定期的にきちんと練習するー
本番で緊張しない方法ですが、まずは日々の練習が一番大事です。
練習したり、しなかったりだと本番に向けた技術が身につかないので、定期的にきちんとした練習をして、演奏することを体に覚えこませましょう。
体調が良い状態で、練習することも大事です。普段の練習で、効率的に技術を身につけるためには、日々、体調が良い状態で練習することを心がけてください。
本番当日〜本番前
実は本番当日の食べ物はとても重要です。
本番前に食事をすると、食事後30min~1hで血糖値が上昇します。この時、体の血液は食べ物の消化を行うために、働き始めます。
つまり、演奏するために必要な血液が、脳や指先へ十分に送り込まれず、集中力の低下や、手先の震えにつながります。
だからと言って、何も食べないのはエネルギーが不足するのでNGです。なので、当日は消化に良い食べ物を摂ることをおすすめします。
当日は、炭水化物、豆腐、バナナといったものを軽く食べることをオススメします。で、脂っこいものや、辛いもの、食物繊維が豊富なものは消化に悪いので、避けるほうが無難です。
また、同様の理由で、本番前に満腹になるまで食べるのはNGですね。
本番中は脳がすごく栄養を欲するので、本番前に、
即栄養になるバナナ、ブドウ糖をとるのがおすすめです。
なつけんは、本番30分前にチョコレートを食べてエネルギー補給してます。頭が回らないといい演奏はできませんからね。
チョコレートであれば別になんでもいいかと思いますが、リラックス効果があるとされるGABA入りのチョコレートがいいかな、と考えて下記のチョコをよく買って食べています。
本番直前
緊張してしまう原因の一つに呼吸があげられます。
いつもと違う環境に自分をおくことで、無意識に緊張し、呼吸が浅くなり、体の隅々まできちんと酸素が送り込まれず、結果、手が震えてきます。
ではどうすればいいか。簡単ですね。落ち着いて呼吸をすることです。
特に吐く方に意識を集中させてください。ゆっくり深く、5秒以上かけて息を吐きます。
息を吐けば、人間は勝手に吸い込むので、吸うはあまり意識する必要はありません。ゆっくり息を吐いて、吸って、を何回か繰り返してください。徐々に落ち着いてきますよ。
その他にも、緊張で体が硬くなるので、本番直前の舞台袖では、
軽くストレッチをして体をほぐすのも有効だよ。
演奏技術を積み上げる
日頃から良好な体調で練習することで、確実に技術を身につけましょう。その中で、日々の練習で気を付けるポイントを解説します。
基礎力をつける
基礎力をつける、とは一朝一夕で身につくものではないです。けれど、急がば回れで、しっかりとした基礎力が土台にあるだけで、本番に緊張することは無くなります。
基礎力をつけるためは、少なくとも音階練習とロングトーンを重視してください。この二つの練習を行なっておくことで、確かな自信に繋がります。
基礎練で、土台となる技術がつくと、この自信を持って吹けるフレーズも増えてくるでしょう。そうなってくると、緊張よりも、「聞かせたい!」という気持ちで本番に臨めるようになります。
なんとなくを無くす
曲を練習している際に、なんとなく演奏している、大体成功している、実は毎回半音間違えているけど、無かったことにしている、という箇所は無いですか?
なんとなくで出来てるけど、もしかしたら失敗するかも、と考えている箇所は本番で緊張する元です。
自分に厳しく、練習中には、なんとなく吹けている箇所をできるだけ減らすことを心がけてください。
難しいフレーズであれば、ゆっくり、声に出し歌うところから練習して、”なんとなく”の箇所を減らして本番に臨みましょう。
例えば、難しいフレーズを3回成功させるまでやる、など
自分でルールを作って練習すると、後々の自信に繋がります。
精神状態のあり方
本番に向けて、自分を支えてくれる”体”、”技”を準備すれば、あとは”心”です。
自分は上手い、と思い込む
実際に、上手い、下手は関係ないです。とにかく自分で自分に思い込ませることです。
本番まで、”技術”を積み上げようと、不安な箇所が無いくらい練習したはずです。
「この曲を自分はこんなに一生懸命練習したんだから大丈夫。」
「今この場でこの曲を一番上手く演奏できるのは自分だ」
と”練習した自分を信じる”方向に気持ちを持っていきましょう。
聴衆ではなく、”誰か”に向けて演奏する
コンディションも整えて、技術も積み上げて、自分を信じてこれで万全!もう緊張しない!とはなかなかいきません。
それでも緊張する一つの要因としては、”不特定多数の人に聞かれる状況”にあります。個室で誰も見ていない状態なら緊張なんてしませんよね。
自分の実力を品定めされているような状態だと、なかなかいい演奏はできません
そんなメンタル状態を転換する一つの方法としては、”演奏を聞かれている”のではなく、”演奏を聞かせる”と考えるのが有効です。
”聞かせる”対象は家族、恋人、友人など、できるだけ具体的で身近な人がいいでしょう。会場に居なければ、居ると思い込んで演奏してください。
”演奏を色んな人に聞かれる”、よりも”誰かのために今の自分の精一杯の演奏をする”方が緊張も薄れますし、確実にいい演奏になります。
誰かのために演奏する、って考えると、
たくさんの聴衆の目はあまり気にならなくなるね。
まとめ
今回、演奏本番で緊張しすぎないコツについて解説しました。内容を以下にまとめます。
参考になると嬉しいです。以上、なつけんでした。
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