こんにちは!なつけんです。
大人になってから、サックスを始めて10年近く経ちました。サックスを始めてから、5年ほど経った頃から、吹奏楽団に所属したりと、最初の頃からは考えられないほど、今ではすっかり音楽ライフを満喫しています。
今回は調、キーのお話しです。楽譜を見たときにパッと何の調か即座にわかりますか?
曲のキーって絶対音感がある人がわかるんでしょ?
と、思う人もいるかもしれません。確かに、絶対音感ある人はわかるようですが、実は楽譜にも曲のキーはちゃんと書いてあります。
今回は超簡単に楽譜から調号(キー・key)の読み取る必要性、超簡単な読み取り方について解説します。
この記事の内容まとめです。
譜面から調号(key)を読み取るメリット
大人になってから音楽を趣味にし始めたという人にとって、楽譜を読むのは結構難易度が高いことだと思います。そんな人にとって、譜面の調号を知ることは必要?と感じてしまうかもしれません。
知らないよりは知ってる方が良い!
と言ってしまうのは簡単ですが、音楽初心者にとって調合を読み取れることのメリット、楽器演奏上達へのヒントをここで述べますね。
主音がわかる
調号(key)がわかるということはつまり、この曲の今演奏しているこの箇所はハ長調(Cメジャー)だから主音はド(=C)だ、とか変ロ長調(A♭メジャー)だから主音はラ♭(=A♭)だ、とわかります。
主音って何?
主音とは、音の役割のことで、その調の基準となる音のことで、調号(key)は主音を示しています。さらに、主音が決まると、主音をひとつ目として他の音の役割名も決まってきます。下の絵のように、全部に役割があるのですが、主音、下属音、属音、導音の最低3つを覚えていると理解が深まります。
主音と属音はその調の大黒柱となり、長調なのか、短調なのかを決定するので、曲の雰囲気を決めていると言えます。
そして、導音は導く音と名前になっているように、調の中で、導音が鳴ると、主音を聴きたいと強く感じ、主音へ向かう強い力が働きます。導音→主音を演奏すると何だか着地を決めたような感覚になります。
つまり、調号から主音がわかると、譜面から、どこに力点をこめて演奏すれば良いのかを理解できるようになります。
演奏時に表現力upにつながるので、知ってる知らないで大違いです。
和音の中の自分の立ち位置がわかる
アンサンブルの曲中で、全員で全音符を吹くタイミングがあります。曲の終わりに全員で合わせて一つの和音を作って締める、というのが代表的ですね。
ここで、和音は下の3パターンまたはその親戚でできていることがほとんどです。Cメジャーのkeyの場合では、ドミソでできた主和音、ファラドでできた下属和音、ソシレでできた属和音です。keyが変われば主音が変わっていくのでそれに応じて音の構成もスライドします。
アンサンブルの上達の秘訣として、いかに綺麗にハモるか(和音を作るか)があります。
この和音の構成に基づいて、下の音から積み上げて行くようにように吹く、とか主和音のミにあたる音なので少し低めに吹くとか色々ありますが、長くなるので別の機会に。
ともあれ、調号(key)を認識できていると、自分が構成和音のどこにいるか認識した上で演奏できるので、もっといい演奏できる可能性がありますね。
大人から楽器演奏を始めた人は、上手くなるために莫大な時間を学生のように使うことができないので、ちょっとしたことに意識を向けて上手くなる、いい音が鳴るようにするのがいいですね。
曲中で使用して良いスケールがわかる
これはジャズアドリブをする際に有効です。
曲のkeyがわかっていると、その曲中でアドリブをする際に、何を主音とするスケールを使えばいいのかの判断材料になります。
例えば、キーがCメジャーなのに、訳もわからずD♭メジャーのスケールでアドリブしたりすると、B♭、E♭、A♭、D♭、G♭の音が意図せず入ってきて、変なコード進行をしてしまう可能性があります。
もちろん上級者は意図的に半音違う音を入れますが、まずはスケール内の音で行うことから始めるのが王道ですね。
曲に愛着が湧く
曲の調号(key)がわかるということは、その曲について知っている情報が増える、ということです。
知っていることが多いとその分、愛着が湧いてその曲を好きになります。
この曲はDメジャーだったな、あれはF#メジャーだったな、という感じです。#や♭が多すぎる曲は指遣いが難しいので、嫌な思い出になるかもしれませんが、難易度の壁を乗り越えていればいい思い出になるはずです!
ぜひ、曲の調号を理解して、さまざまな曲に愛着を持ってくださいね。
譜面から調号(key)を読み取る法則
では、いよいよ簡単に調号を読み取る法則について解説します。今回はなぜそうなるのかという難しいことは省いて、結果だけお話しします。
#系の場合
♯系はとっても簡単です。一番右についたシャープの音、その一つ上の音がその譜面のメジャーkey(長音階)の主音です。
下の例を見てみるとよくわかります。
#が3つついている調号では、一番右の#記号がついている音はソですね。法則に従って、一つ上の音であるラが主音になります。
よって、この調号はAメジャー(イ長調)となります。
#系は全てこの法則が成り立ちます。少し注意が必要なのが、一つ上の音にすでに#がついている場合はその#がついた音が主音になります。絵で見ると下のようになります。
一番右に#がついているのはミの音です。この一音上の音は”ファ”ですが、このファの音にはすでに#がついているので、主音はファ#です。
調号はF#メジャー(嬰へ長調)です。日本語では#付きのことを嬰(えい)と言いますね。
♭系の場合
次に♭系の場合です。
右から2番目に♭がついている音がメジャーkey(長音階)の主音です。下の例だと、右から2番目の♭がついている音はラ♭ですね。なので、この調合の主音はラ♭でA♭メジャー(変イ長調)です。
”変”は日本語で♭の意味ですね。
ただし、この方法は下の例だと右から2番目に♭がないですね。なので、♭一つの場合は主音がファで、調号はFメジャー(へ長調)と覚えてしまえば完璧です。これは覚えるしかないです。
まとめ
ここまでで、調号を認識できるメリットと、調号の簡単な法則について解説しました。内容を以下にまとめます。
以上、参考になれば嬉しいです。
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