どっちのリードがおすすめ?ケーンvs樹脂!

サックスカスタマイズ

こんにちは!なつけんです。

大人になってから、サックスを始めて8年が経ちました。サックスを始めてから、5年ほど経った頃から、吹奏楽団に所属したりと、最初の頃からは考えられないほど、今ではすっかり音楽ライフを満喫しています。

皆様は、どんなリードを使っていますか?
サックスを始めた頃はケーンのリード(=普通の木製のリード)で演奏、練習することが多いと思いますが、その内に樹脂リードもいいのかな?という考える人もいると思います。

なつけんもそうでした。両方のリードを色々試した結果、メインはケーンのリードを使い、サブとして樹脂リードを使用しています。

そこで、今回はケーンと樹脂それぞれのメリット、デメリットを解説していきます。

まず、ケーンと樹脂リードのメリット、デメリットをまとめるとこんな感じです。

ケーンリード樹脂リード
メリット暖かみのある豊かな音が出る
100点のリードに出会える
・育てる楽しさがある
・すぐに演奏できる
高品質で個体差が小さい
・選ぶ手間がない
・弱音のコントロールがしやすい
番手が細かい
・長期間使える
デメリット管理が面倒
・毎回リードを選ぶのが手間
・音色は会心のケーンリードに負ける
(個人の好みにも寄ります)
・実は永久に使えるわけではない
・長時間吹くと水が溜まってズルズルする

では、具体的に内容に入っていきます。

ケーン製リード

メリット

サックスを始めた人が最初に手にするのはケーンのリードですね。多くの人は下の青箱と呼ばれるバンドーレンのトラディショナルや、JAVAを手にするのではと思います。

では、ケーンのリードのメリットについて述べていきます。

暖かみのある、豊かな音が出る

一番のメリット、好きなところは音色の良さ、です。基本的にはケーンのリードの方が暖かみのある音、優しい音が出て、音の広がりがいいです。
これを豊かな音という人もいますが、あくまで個人の好みですね。

ケーンの音の方が好きだからケーンを使う、ただそれだけですね。

会心の1枚に出会える

2つ目はリードの品質です。ケーンのリードは同じ箱の中でも絶対に品質のバラツキがあります。でも、バラツキがあるからこそ、100点満点中、100点、いや120点のリードが存在します。

「なんだこれは!!音色がドンピシャ好みだし、良く鳴るし、反応も良し!さらには抵抗感も好みだと!?」みたいなリードが存在します。これは間違いなく樹脂リードでは味わえない感覚です。

この会心の1枚に出会ってしまうと、ケーンのリードの虜になりますね。

育てる楽しさがある

これは人によりますが、育てる楽しさがあり、愛着が湧くのもメリットの一つです。
ケーンのリードは開封後すぐには性能を発揮できないので、少し育ててやる必要があります。最初はまぁまかな、と思ってたリードが数日育てた結果、めちゃくちゃ良いリードに育つと嬉しくなりますよ。

リードの育て方については別の記事で述べているので、良かったら参考にしていただけると嬉しいです!

デメリット

ケーンリードのメリットは裏を返せば、人によってはデメリットともなります。次にケーンリードのデメリットについて説明します。

管理・育てるのが面倒

なつけんにとっては、育てる楽しさはメリットですが、面倒だと考える人もいるでしょう。
さらに、複数枚を持ち歩く必要があり、それぞれ異なるので区別するためにナンバリングをする必要があります。

湿気を気にするのであれば、下記のような湿度管理できるリードケースを使用するなど、それなりに気を遣う必要もあります。

選ぶ手間が必要

個体差があるということはその時々でどれを使用するかを選ぶ必要があります。
今日の練習はこれを、こっちの良いのは本番にとっておいて・・・という感じの選択を手間に感じる人もいるでしょう。

樹脂製リード

樹脂リードはプラスチックリードなんて言われたりもします。レジェールやフォレストーンから発売されていますが、最も代表的なのは下記のレジェールのシグネチャーモデルで、ケーンのリードに近いと言われています。

なつけんが使っているのもこのレジェールのシグネチャーです。以前はケースが付いてなかったのですが、最近はケースがついているのが嬉しですね。

では、この樹脂リードのメリット、デメリットについて解説していきます。

樹脂リードのメリット

すぐに演奏できる

樹脂リードの良さといえば、予備動作なしですぐに演奏できることですね。ケーンのリードのように少し湿らせてから演奏するといった準備が不要です。

パッとつけて演奏始めても吹奏感に何の問題もないのが良いところです。

平均点が高い

これも樹脂リードの素晴らしところです。樹脂リードごとの個体差が小さく、どれもこれも結構良い感じの90点ぐらいを叩き出すイメージです。会心のもの凄く良い、というのは逆にないですが、本番で十分使えるレベルです。

選ぶ手間がない

リードがどれでも90点ということはどれを選んでも困らないですね。なので、ケーンのリードに必要な、育てるとか、順番に使うといったことに頭を悩ませる必要がなくなるのはメリットですね。

弱音のコントロールがしやすい、音が出しやすい

音のコントロールに関して言えば、音の出だしがはっきりしやすく、pやppといった弱音のコントロールがケーンのリードよりも簡単にできます。弱音のコントロールに悩みがある人には樹脂リードが選択肢になりますね。

番手が細かい

樹脂リードは人工的に自由に作れることもあって、リードの硬さが細かく分けられています。ケーンのリードは1/2刻みで販売されているのに対して、紹介したレジェールで言えば、1/4刻みでラインナップされています。

硬さ2半だと少し柔らかいけど、3だとコシがありすぎて吹奏感がしんどいといった場合、レジェールでは2.75を選択することができるのは嬉しいですね。

長期間使える

樹脂リードは耐久性が良いため、ケーンのリードよりも長期間使用可能なのも嬉しいですね。長期間使えると、その分コストパフォーマンスにも優れていることになります。

デメリット

会心の当たりリードはケーンに負ける

樹脂リードのメリットは裏を返せばデメリットにもなります。平均点90点の良いリードが安定して得られる反面、会心のアタリリードではケーンのリードに負けます。この辺りは音の好みにもよりますね。

実は永久に使えるわけではない

樹脂リードは永遠に使える、と思っている方が時々いますが、そんな事はなく、実は樹脂リードもじわじわ劣化していきます。
なつけんが変化を感じるのは高音の音の立ち上がりが悪くなったり、フラジオを鳴らしにくかったりですね。

実は見た目も少しずつ変わってきます。分かりにくいのですが、下の写真のようにレジェールのシグネチャーモデルは裏面に波打った模様があり、手で触っても少しざらついているのが分かります。

使用しているうちにこの波模様が薄くなってきます。そうなると状態が変わって音に影響が出てきます。

どれくらいで変化が出るかは使用頻度や、個人の感覚によります。毎日1時間練習するなつけんの場合は3ヶ月で交換しています。

長時間吹くとズルズル音がなる

樹脂リードはプラスチックなので、水分を吸わないです。なので、長時間の演奏や、吹き方によってはリードの上に水分が溜まってズルズル音が鳴る時があります

水分を吸わないから吹奏感が最初から一定なので、吸わないことはメリットなんですが、水分が溜まると音に影響が出ます。

なので、演奏時には少し工夫してあげることでズルズル音を回避できます。演奏時に水分を吸ってやったり、f(フォルティッシモ)の時にしっかり息をマウスピースに入れて、水分を飛ばしてやると回避できます。

まとめ

今回はケーンリードと樹脂リードの特徴について解説しました。内容を以下にまとめます。

ケーンリード樹脂リード
メリット暖かみのある豊かな音が出る
100点のリードに出会える
・育てる楽しさがある
・すぐに演奏できる
高品質で個体差が小さい
・選ぶ手間がない
・弱音のコントロールがしやすい
番手が細かい
・長期間使える
デメリット管理が面倒
・毎回リードを選ぶのが手間
・音色は会心のケーンリードに負ける
(個人の好みにも寄ります)
・実は永久に使えるわけではない
・長時間吹くと水が溜まってズルズルする

メリット、デメリットを色々挙げましたが、結局は自分が重視すべきポイント、好みで決めるのがいいと思います。なつけんはケーンリードの音が好きなので、ケーンをメインで使用していますが、個人の好みで良いと思っています。

参考になれば嬉しいです。以上、なつけんでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました